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2016.07.12 相梅雨

ファイル 19-1.jpg

梅雨から差し出されたスプーンに乗ったそれ。
少しの躊躇いも啼く、口に含んで租借する。
ニコニコしながら、梅雨は尋ねる。

「私の好きなゼリーなの。どうかしら?」

租借してのみこんで、少しの沈黙のあと、甘ぇな、と答えた。
そうかしら?と梅雨は少し驚き顔で、でも先生は普段からあまり甘いものは食べないものね、と笑う。

うん。
甘いな、と言ったのは本当は味のことではなかった。
こんな外で、人目も憚らず、あーん、的なことをやってのけてしまう。
そんな自分の変化そのものが、甘いな、と思ってしまったのだった。

この年下の恋人に、随分と変えられてしまったものだ、と思わず苦笑がこぼれる。
でもそれは悪いものではない。
ひどく幸せな気持ちがあふれた、そんな微笑だった。




***
あっまーーーーーい!!相梅雨がほしかった…。

(pict::相梅雨)